
暖冬とはいえ、日中のハウス内は30度を超える日が続き朝晩の寒暖差が心配な中、今年一番の寒波到来とのことで大急ぎでトンネルしたり、不織布をかけたりと大慌て。やっと終わった次の日、朝の畑は霜でキラキラ輝いてました。。
景色としてはとても美しいのですが、葉は凍りついてとても収穫どころではありません。l
これが、作業時間変更の合図。
真夏は、暑さで葉がしおれるので5時頃から収穫をスタートしますが暑さの為11時頃までしか畑にいられません。徐々にスタート時間がづれこんで、最近は7時位になっていましたがもう少し遅くするか昼近くからの作業に変更です。
冷蔵庫に野菜を入れた際、冷気が直接当たって凍ってしまった経験はありませんか?この場合一旦凍ったら戻りませんが、畑の野菜は陽が昇ってくるにしたがって元に戻ります。凍ってとけてを繰り返し冬の野菜は甘味が増しますが、パクチーやルッコラといった冬が苦手な野菜は紫や赤に変色してしまいます。味は良いのですが、トッピングやサラダに使用されることが多いため、変色は傷みと思われてしまいます。
そこでトンネルや不織布で防寒しなければならないわけです。
東南アジア原産で、エスニック料理のイメージが強いパクチーは一見暑さに強そうですが、実は25度以上になると発芽しません。葉も繊細であまり暑いとトロケてしまいます。加えて冬にも弱い。
春先はあっという間にトウが経ちます。暑さが残る秋口はアブラムシの被害も多く、こうなってくると栽培に適した季節が無い。。。涙 家庭菜園などで少量栽培するには問題ないと思いますが商業ベースでの栽培は本当に苦労の多い野菜です。
とはいえ、やはり冬の露地野菜は一年で一番美味しいです。ちょっと変色してしまって出荷出来ないパクチーは丸ごとピクルスに、ルッコラは大量に鍋料理にとちょっと贅沢な使い方をしている今日この頃です。