税理士との付き合い方について

どんな商売をしている場合でも、無駄な出費は控えたいものです。

でもどんな基準で"無駄”とするのか、判断が難しいところ。

2020年に会社を設立した際、私が無駄だと判断したのは顧問税理士でした。

 

自動で仕訳をしてくれるFreeeというソフトを使用を使えば税理士不要!

という言葉と、若干なりとも経理の経験があったこともあり

2年目までは自身で決算申告までやってました。

 

会社設立は"ひとりでできるもん”というウェブサービスを利用することで

利用料(当時7000円程度)と印紙代の3万円で完了。

司法書士に頼んだら10万以上かかりますので、大分節約になりました。

 

勿論Freeeは大変優秀なソフトで、素人が見ればそれっぽい決算書が出来上がります。

が、しかしここが大きな落とし穴でした。。。

会社設立初年度は、コロナ禍で法人に対しても数々の助成がありましたが、

それらを受けるためには試算表が必要で、その提出時に会計上の不備があることを

指摘されました。その修正の為に、ココナラというサイトで税理士ではないけれど

Freeeアドバイザーなる資格のある方に依頼しスポットにて修正。

何とか助成金申請が出来ましたが、Freeeを絶対視していた私は不安感で

一杯になりました。この時の自分は正直なところ

"何が間違っているのかも分からない"

という致命的な状態です。

 

専門家派遣制度を使って税理士の方にお聞きしたり、

自分でも勉強したりで、理解が深まれば充実感もあり楽しくなるのですが、

如何せん、農作業も営業もと本来やるべき事がある中で、

経理を優先するのは本末転倒な気がして、結局自身で探した税理士と

顧問契約をするに至りました。

 

まずは、3年目の決算申告でお世話になり

感触が良ければスポットでも~と思いましたが

とても親身になって下さる方で顧問依頼をしました。

月額約3万円で年間36万円。決算申告も別途かかりますので

手痛い出費ですが、3年かかってこれは無駄ではないと断言できるようになりました。

 

自分の本分な何か、を考えたときに会計ソフトをにらめっこしたり

年度末にたまった帳票を徹夜で処理したりすることではないはずです。

加えて、日々の会計処理が出来ていないということは

経営状況が分からないという事になります。

 

幸い、日々の出荷量や利益はエクセル管理していたので

大まかな状況は分かりますが、急に試算表が必要!みたいな時には

対応できないでしょう。

 

何よりも、現在の税理士と経営の状況や今後の見通しなどを

話すことで自分の頭の中も整理できます。

また、以前だったら決算時期が近づくにつれて感じる焦燥感もありません。

 

自身で申告した1期、2期目については修正申告が必要な箇所もあり

金融機関と話しをする際も決して良い印象ではないはず。

 

起業したら1円でも節約したい、と思うのは当然だと思いますが

以上私自身の経験上信頼のおける税理士と付き合っていくことは

金額以上のメリットがある、というお話でした。