弊社がある山城町には、サントリー伊右衛門などでおなじみの福寿園があります。
南山城町や宇治田原町などお茶の生産地が近く、上狛というエリアには
古くからのお茶問屋も軒を連ね、お茶は身近な存在です。
しかし、お茶の生産者も農業全体の問題同様に高齢化が進み
私の周りにもリタイヤする高齢者から茶畑を預かり
お茶の生産を行うようになった知人もいますが、
中々の重労働で、新茶の収穫時期を迎えると結構良い時給で
人員募集するけどなかなか集まらないという話も耳にしました。
そこへきて、この抹茶ブーム。
抹茶というのは、お茶の新芽に遮光ネットをかけることで
柔らかく育てた甜茶の茶葉を粉末にしたものなので
煎茶などの普通飲まれるお茶とは栽培方法が異なります。
抹茶は、これまでの3倍近い値段でも、飛ぶように売れ
世界中から物凄い量の発注が来ているようです。
この流れに伴い、農家は甜茶の生産を増やしているので
今度は普通のお茶用の茶葉が不足し、こちらも価格高騰。
異常事態となっているようです。
農家の収入が増えて担い手が増えるという好循環は歓迎すべき
状況ですが、京都産のお茶が足りない事態に他産地の茶葉も
混ぜて販売するという状況も起きています。
当然、京都産のお茶を表す"宇治茶”という名前は使用できません。
一過性のブームは、長い時間をかけて作られてきた産地を荒らし
バランスを崩す元凶になりかねません。
勿論身近なお茶が世界的に認められるのは嬉しい事ですが、
抹茶ならなんでもいい、となると偽物の出現などの危惧もあります。
そうはいいながらも、世界的に目を向ければコーヒーやカカオ豆の高騰
バナナなどの単一栽培による病気の蔓延など農業生産物の問題は山積です。
欲しいものを欲しい時に欲しいだけ、
こういった右肩上がりの資本主義経済自体がすでに破綻しているのだろうと
薄々気づいていながらも日々の慣れた生活を改められない。
衆議院解散、本日選挙公示ですが、
あまり変わり映えしない候補人、公約、低い投票率に今回も
期待の持てない雰囲気です。
