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リアル下仁田ネギ

太めの白ネギを探して欲しいという依頼を受けて、

下仁田ネギを探していたところ

群馬県の下仁田ファーム / 小金沢農園様に行きつきました。

 

ネットの情報によると、在来種にこだわり自家採取を行い、

昔ながらの方法で栽培しているとのこと。

さらに読み進めると、元々農家に生まれたが継ぐのが嫌で

東京に出て"グラマラマ"というファッションブランドを10年経営~

とありびっくりして二度見。

なぜなら私の旧友が、このブランドのデザイナーをしていたからです。

 

取り急ぎ、ウェブの問い合わせフォームから下仁田ネギを探しているという

事だけ書いて送ったところ翌日お電話にてお返事頂きました。

 

相当にこだわって下仁田ネギを作られているというお話を伺いながらも

ブランドの事をお伝えするかどうかマゴマゴしてましたが、

実は~と切り出すととても驚いて"そうです、そうです”との返答。

全く世の中狭いもんです。

 

実家に戻ったのはもう20年も前のことのようで、

地元を代表する(というか日本を代表する)下仁田ネギの生産者に

なられていました。

 

どんな野菜にも言える事なのですが、収量を上げて、形も揃うF1という

タネを種苗会社は開発しています。合理的ではありますが、風味や食味は

後回しになりがちです。勿論品種改良で美味しくなっているものもありますが

長い時間をかけて地域に根差し、代々受け継がれてきた品種は単なる野菜ではなく、

その土地の宝です。

 

京都では九条ネギが良い例ですが、現在多く出回っている九条ネギは元々の

九条ネギの品種ではありません。これは良い悪いではなく、そういうものです。

下仁田ネギも、本来下仁田という地域の特色を生かした栽培があって初めて

下仁田ネギとなりうるものです。

 

在来種というのは、発芽も揃わず、耐病性や耐暑性もあまりないものが多い中

先祖から譲り受けた種を脈々と受け継いで栽培しているという姿勢は

一般の農家とは異なる部類に入ります。

 

聞けば、京都の名だたる料亭から直接注文がくるそうで

味に厳しいプロを唸らせる仕上がりが伺えます。

 

早速少量ではありますが、今期最後の下仁田ネギをオーダーさせて

頂きました。到着が楽しみなのはもちろん、今は裏渋と呼ばれる

東京渋谷の片隅で、当時同じ時間を過ごしていた仲間と再会したような

懐かしい気持ちにさせて頂いた事に思い致した日でした。