2026年5月
先月のお手紙でイラン戦争の余波で野菜栽培にも色々と影響が出てきている旨お伝えしましたが、かなり現実的に大変な状況になってきております。4月の中旬頃、“このままの状況が続くと最初に無くなるのはビニール?!”と思い立ち、日々の野菜の出荷数 x 半年分位の在庫を準備しました。幸い、弊社オリジナルの印刷袋は少し前にまとめてオーダーしたのでしばらく大丈夫そう。規格品のボードン(防曇)袋もまだネットやホームセンターでも普通に販売されてました。でも、パクチーや壬生菜を入れる台形の袋は数量制限がかかっていたり、すでに売り切れになっていたりして、このままいくと状況は悪くなるだろうという予感。
それから2週間。あっという間に規格袋すら2~3割価格増、もしくは品切れになってきています。畑に野菜があっても、袋がなければ出荷出来ません。もはや最終手段!とほうれん草や小松菜などを紫色のテープで巻く“たばねら”という道具をメルカリで安くゲット。テープが無かったら本末転倒と、店頭の在庫をあるだけ購入しました。最近では、納豆の容器が無い、肉や魚を乗せるトレーが無いとか、バナナを追熟するためのエチレンガスもナフサ由来だそうでこれも調達が難しい等の報道を目にするようになりました。一体どうなっていくのか、心配でなりません。
それにしても石油由来でないものを探すほうが難しいという状況になっているのに、輸入に頼らざるを得ない原料で現在の生活が成り立っているという事実。安全性も担保出来ないのに原発に依存している状況とともに、未来永劫続いていかないと分かっているのに問題はいつも先送りです。少子化の問題だって、何十年も前に分かっていたはずなのに。
批判ではなく、完全に自分事です。スーパーの袋を有料化しながらも、肉や魚を入れるロール状のポリ袋は使いたい放題、みたいな付け焼刃的なことではなく、根本的な改善策を考えないといけない時がきたのでしょう。コロナ禍もそうでした、でもすっかり忘れてしまっている自分がいます。
最近新しい入社してくれたスタッフは、前職がトマトの施設栽培だったそうで初日に半袖短パンでやってきました。土が無いから汚れないし、ムカデや蛇なんていない、前職ではそのいでたちで大丈夫だったかもしれませんがうちはそうじゃない。しゃがんで収穫するので服も汚れるし、体勢もしんどい。“こんな前時代的な農業を初めて見ました”と言ってました。植物工場で作る野菜も野菜ですが、私達は土からできる複雑な食味に魅せられて土耕栽培にこだわります。そして、この栽培方法がどんな状況下でも続いてきたやり方なのだと思います。
皆様の健康と幸せを京都よりお祈りしております。
株式会社マウスフィールド スタッフ一同
